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現在働いている会社・ポジション、仕事内容について

American Air Filter International といって、空調用エアフィルターを製造している会社で、アトランタ工場のWarehouse Manager をしています。仕事内容は、原材料の受け入れ、格納。原材料在庫管理、生産現場への材料供給、製品在庫管理、出荷業務、倉庫運営管理が主な仕事内容で、17名のスタッフメンバーを統括し生産管理部門、製造現場と連携して日々の運営を行っています。弊社は2006年にダイキングループの一員となってから、トヨタ生産方式を導入し日々の改善を推進しております。

現職に至るまでの経緯

2005年にアトランタに来る以前は、日本のマネジメントコンサルティングファームで製造業、物流業のコンサルティングをしていました、そこではIndustrial Engineeringや生産管理、物流管理、トヨタ生産方式やERP, WMSなどのIT技術を身につけました。コンサルタント時代は、日本だけでなくアジア地域で、生産管理、物流管理の指導をしたこともあります。

その後アメリカで仕事がしたくなりMBAを取得してから再渡米し ある日系の現地法人にロジスティクスマネージャーとしての職に就き、現地アメリカの会社を経て現職に就きました。この間、アメリカでの生産管理、在庫管理, Supply Chain Managementやシックスシグマの資格と取得しています。

 今のポジションの好きな所、何が楽しく感じられ、生き甲斐に結びついていますか

現在アトランタ工場には日本人は私以外に居りません。ダイキン本社から定期的に指導にこられる間, 日本式経営方式 5Sや改善、トヨタ生産方式の普及に時間を割いています。

MBA はインターナショナルビジネスが専門でしたから少しは役に立っていますし、日米双方から、生産管理、サプライチェーン、リーンシックスシグマを勉強経験したので感覚の違いも理解できるつもりです。実績が確実に表れるところがいいところです。現在ERPシステムのデファクトスタンダードであるシステムを勉強しています。今まで学び経験したことにさらに新たな学びがあることが楽しみでしょうか。

10年後(5年後)の夢、こんな自分になりたいな的な想像でも結構です

社内コンサルタントとして、アトランタだけに限らず他の工場にも足を伸ばして、改善指導を行いたいですね。やはり全社の業績が均等に伸びなければ会社は伸びませんから。プロジェクトマネージメントの資格を取りたいです。

是非、ここ米国南東部で働くことについて日本人としての視点から、又は思った事気づいた事がありましたらお願いします

アメリカに進出した日系企業は、売り上げや高品質生産には注力しても、それを実現している「人」の問題、即ち、人事勤労を含む「Human Resources」マネジメントには関心が薄いのが実態です。ある日系自動車関連企業さん、販売マーケットシェアの拡大や製品開発に優れていても、支援部門(サプライ チェーン、物流関連)の未発達や部門間の意思疎通が十分ではないと感じました。日系現地法人実務経験から見えてくるいくつかの重要な問題点があります。

 

① 設立15年になるが、日本企業お家芸たる現場改善活動の開始には至っていない

② ERPシステムモジュールが部分稼動(それではERPではないであったり、情報戦略の不整合から本社との情報乗り入れがシームレスではない。経営戦略と情報戦略、現地化戦略がバラバラの会社が目に付きます。中には十分な要件定義をしないでERPを導入する企業もあります。

③ 労働環境文化の違いから、ポリシー、作業標準 職務記述書 業務フロー マニュアルが不備である (日本は暗黙知 アメリカは形式知)

④ 部門間の意志の不疎通 それと[日本人駐在員]は3-4年サイクルで移動するので一貫した戦略が継承できていない

⑤ 企業価値の共用 現場の躾、ディシプリンがおろそか

⑥ 経営革新、とりわけ現地人の育成ができていない会社が多くある、特に異文化のコミュニケーション、暗黙知と形式知のスパイラル構造アップができていない。改善の方向は、日本人スタッフとアメリカ人従業員との意思疎通を図る仕組みの構築。人事を巻き込んだ経営革新、ポリシー、標準作業書、マニュアルの整備  KPI
によるパフォーマンス管理、5S 改善 リーン生産システムの教育訓練日本人の意識改革(駐在員根性、大金のかかる投資は先送り)意思決定過程への現地人参画などまだまだできていない会社が多いと感じています。

結論として
日本にいたとき、経営品質賞のアセスメントを勉強しました、アメリカは経営品質の本場です、日本人はもっと経営品質とその根底にある思想を学なければならない。これからは日本企業には自身の培ってきた価値観や企業文化に自信を持ち日本企業ならではの強みと現地従業員の良さを発揮できる 組織構造を築き、新たなるリーダーシップの発揮に時期に来ていると考えます。このような点を十分理解した経営トップがいる会社で相当の見えざる抵抗と戦わなければならない覚悟が必要でそれはトップがその気でなければできない問題です。

Posted: 3/6/2015